【健康途上の視点から今日のひとこと】
コンビニに並んでいる食製品から「炭水化物」と「食品添加物」を除くと何が残るか?ほとんど何も残りません・・・!少なくとも「おいしいもの」はゼロに近くなるでしょう。
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「コンビニ食を毎日食べてます」というとなんだか食生活に手を抜いている感がありますが、それはともかく毎日食べていられるくらいおいしいものがバラエティ豊富に並んでいることは確かです。
ましてや近くに3つくらい異なるコンビニがあればさらに飽きることなく食べ続けられることでしょう。
一日30食材を食べることが実際にはなかなか難しいことついてこのブログでもお話しましたが、コンビニであれこれ調達していれば比較的と簡単にやれそうな気がします。
ところが、それでもコンビニ食では避けがたい難点が少なくともふたつあります。
ひとつは炭水化物に偏りがちなことです。
コンビニでは売れない食品はどんどん駆追されて行くシステムで運営されています。
当然ながら「売れるもの=おいしいもの」です。
三大栄養素(タンパク質、脂肪、炭水化物)の中でおいしい食品を作りやすいのは圧倒的に「炭水化物」なのです。
ですから食品会社もコンビニの棚割りを確保するために、結果的に炭水化物でできた製品をたくさん企画・発売せざるをえません。
というわけで無意識に好きなものを買ってゆくと炭水化物過多(そして同時にタンパク質不足)になりやすいのです。
もうひとつの難点は食品添加物です。
いかにバラエティに気を配って選んで行ってもコンビニで販売されている食品のほとんどは食品添加物を含んでいます。
これは「おいしさの追求」だけでなく「日持ちの追及」という課題に対応するための避けがたい宿命です。
1日30種類の食材を食べる心がけのメリットはさまざまな栄養素を取り逃がさないこと共に、偏食から片寄った食品のもつリスク分散がありますが、コンビニ食の場合こと「食品添加物」に関する限りリスク分散をすることが理屈的に難しいのです。
個々の食品添加物は法律で極めて厳密に管理されていますから、それ自体の安全性を議論するなら「安全で問題がない」というのが科学的な立場です。
ですが、それでも食添含有食品を毎日長期にわたって食べ続けることには「本当の意味での健康」を考える場合には大いに問題があると考えて良いと思います。
食品添加物を悪者扱いして徹底的に排除することも現実的ではなくかえってメリットも享受できなくなりますからそれはそれで問題ですが、かといって「湯水のごとく」食添まみれになるようなことは避けたいものです。
というよりも特に意識せずに食生活を送るとまず間違いなく食品添加物を食べ続ける事になる、それが現代日本の有り様だということは心得ておいて損はないでしょう。
逆に言えば「炭水化物と食品添加物を意識して控える食生活にする」ということが食を通じて健康を手に入れるための有力なきっかけになる、ということでもあります。