【健康途上の視点から今日のひとこと】
「+2時間」の工夫で形勢有利に持ち込みましょう。明日からと言わず今夜から・・・!
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食べることや運動には選択の余地がいっぱいあります。
ところが眠ることについて私たちができることはほとんどありません。
寝る前、起きたあとならともかく「眠っている間」はなにせ意識がないのですから何もできません。
「睡眠の謎解き」の世界的権威、筑波大学の柳沢正史のお話を伺ったところ時間の長短はさまざまあってもおよそこの世で眠らない動物は存在しない、脳のないクラゲですら眠る(!)のだそうです。
ところがこれだけ研究が進んでも「なぜ眠くなるのか?」という素朴な疑問の根っこのところはまだ誰にもわからないとも。
一方眠ることについてのいくつかの鉄則・キホンは固まってきています。
それはズバリ「睡眠時間は削らない、毎日必ず7-8時間眠る」、あっけないくらいシンプルな鉄則です。
数ある睡眠の工夫はひとえに「このためにだけある」といっても過言ではないのかもしれません。
つまり睡眠時間を削ることについてはコツもメリットもないと思った方がよく、特別な少数の体質の人を別とすれば自称「ショートスリーパー」というのはたいてい誤解か錯覚である、これが最先端の睡眠学の下している結論です。
健康に向かうためには「食べる、運動する、眠る」のどれが欠けてもうまくいきませんが、このうちもっともシンプルな「しっかり眠る習慣」をぜひ見直しましょう。
日本は眠ることに無頓着な人が飛び抜けて多いことが調査によって明らかになっていますが、逆に言えばそこにチャンスあり!
まずは「プラス2時間」のタイムマネジメントに取り組むことで国を挙げて一気に「形勢有利」に持ち込める可能性があります。